セサミンとゴマリグナン
ゴマに含まれるセサミンは、サプリメントなどでよく知られるようになった成分ですが、ゴマリグナンについては、あまり知られていません。
セサミンはゴマリグナンという成分の中のひとつで、セサミンのほかにもゴマリグナンには体に良いものが含まれています。
ゴマに含まれるゴマリグナンとセサミンの関係
ゴマリグナンはゴマに含まれるリグナン類
植物の葉や茎、根、種子などのあらゆる部分に、また麦などの穀類にリグナン類という化合物が含まれています。 リグナン類はポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用を持っています。
リグナン類はゴマに豊富に含まれ、ゴマに含まれるリグナン類をゴマリグナンと呼んでいます。
セサミンはゴマリグナンの成分のひとつ
ゴマリグナンはゴマ特有の成分で、セサミンはゴマリグナンの中のひとつの成分です。 セサミンはゴマに最も多く含まれているゴマリグナンの種類です。
ゴマに含まれるゴマリグナンの量とセサミンの量は?
ゴマの成分は油脂が約50%、たんぱく質が約20%、残りが糖質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などで、ゴマリグナンは約1%程度含まれています。 セサミンはゴマリグナンの中で最も多くゴマに含まれている成分とはいえ、含有量は1%以下の少量です。
ゴマリグナンの種類
ゴマに含まれるゴマリグナンにはセサミンのほかにセサモール、セサミノール、 セサモリノール、セサモリン、ピノレジノールなどの種類があります。
ゴマリグナンの働き
セサミンを含むゴマリグナンには次の様な働きがあります。
抗酸化作用
強い抗酸化力を持ち、体内の活性酸素を除去し老化を防止します。 中でも吸収力の高いゴマ油に多く含まれるセサミノールは特に強い抗酸化作用を持っています。
肝機能の強化
肝機能を向上させ肝臓の解毒作用を促進し、二日酔いを予防、改善します。
ホルモンのバランスを整える
女性ホルモンのエストロゲンに似た働きでホルモンのバランスを整え、更年期障害や生理不順などを改善します。
コレステロール値を低下
善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールの増加を防ぎ、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞などを予防します。
ゴマリグナン、セサミンを効果的に摂取するためには
ゴマリグナンはゴマの特有成分なので、ゴマ、ゴマ製品から摂取できます。 ゴマそのものよりゴマ油、炒りゴマ、すりゴマ、練りゴマが吸収率が高く効果的です。
ビタミンEとの相乗効果あり
ゴマリグナンはビタミンEとの相乗効果があるので、一緒に摂取することにより抗酸化作用が高まります。 ビタミンEはアーモンド、ヘーゼルナッツなどのナッツ類、うなぎ、鮎、ニジマス、イクラなどに多く含まれています。
サプリメントでの摂取がおすすめ
ゴマリグナンの中のセサミンは日に10mg程度が摂取量の目安とされています。 これはゴマ約3000粒に相当し、毎日ゴマそのものから摂取する量としてはあまり現実的ではありません。
セサミンはサプリメントで摂ると効率的です。 サプリメントは脂質の量を気にすることなく摂取できるので、カロリー制限をされている方も安心して飲むことができます。